採用トレンド
2024.10.10更新
採用計画の立て方 テンプレートや雇用形態ごとのポイントを紹介
「採用活動が思ったとおりに進まない・・・」
「採用活動を効率よく進めるコツが知りたい」
上記のようなお悩みを持つ、採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
採用活動を円滑に進めるためには、事前の採用計画が重要です。
この記事では、採用計画を立てる前・計画・計画後に分けて紹介します。 また新卒・中途・アルバイトの雇用形態別に、採用計画のコツを紹介します。
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採用計画とは
採用計画とは企業が人材を効率的に確保できるように、採用活動全体の計画をすることです。
採用計画によって、企業は自社の採用ニーズに合わせた人材を採用できる可能性が高くなります。
また採用の流れを視覚化すると、採用の改善点を見つけられて翌年以降の計画に活かせられるのです。
採用計画が必要な3つの理由
採用計画が必要な理由は、以下のとおり。
採用計画が必要な理由
・求める人物像を効率よく採用するため
・採用活動の進捗を確認するため
・採用コストを削減するため
求める人物像を効率よく採用するため
採用計画を行うと、求める人物像が明確となります。
人物像が定まると、採用基準がブレず効率よく採用活動を進められるのではないでしょうか。特に複数の社員で採用活動を進めていると、評価の均質が取れなくなることが多いです。 採用計画を立てておけば、「いつ」「どんな人を」「何人」採用するのかが明確となります。
採用活動の進捗を確認するため
採用計画を立てておくと進捗が遅れていても、視覚的に確認できます。
求職者の志向や求人動向も採用活動の進捗に影響するのです。採用時期の目安と採用数からどれだけズレがあるかを確認すると、方向転換が効きやすくなりますよ。
採用コストを削減するため
採用計画を事前に立てると、どの期間でどれだけのコストが必要かわかります。
その結果、必要なタイミングで求人広告費・面接人件費をかけられます。
過去の採用活動スケジュールや結果から改善点を見つけることで、無駄なコスト削減に繋がるのです。
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採用計画を立てる前にすること
採用計画を成功させるカギは、事前の情報整理・リサーチです。 採用計画を立てる前にしておきたいことは、以下の3点です。
採用計画を立てる前にすること
・人員計画を行う
・これまでの採用計画を振り返る
・採用市場をリサーチする
それぞれの項目について、詳しく紹介します。
人員計画を行う
何人採用をするかによって、採用計画は異なります。人員計画は以下の項目を各部署へヒアリングし、ある程度の採用イメージを明確にしておきましょう。
人員計画で確認する項目
・各部署の必要人数
・雇用形態
・必要な条件(スキル・経験)
自社のこれまでの採用活動を振り返る
採用計画は自社がこれまで行ってきた活動をもとに考えると、スムーズに設定できます。 振り返る項目を、図にまとめました。
各項目別に自社の結果を振り返り、改善すべきポイントを採用計画へ落とし込みましょう。
採用市場をリサーチする
応募者数・内定承諾者数は、採用市場によって大きく変化します。 たとえ例年どおりの動きで採用活動が進んでいても、以下3項目の状況によって採用活動の難易度が上がります
・有効求人倍率:高いほど求職者優位で内定承諾率が下がる見込み
・求職者志向:仕事へ期待すること・価値観
・競合の動向:同業他社の求人を確認
有効求人倍率が1倍以上の場合、求職者1人に対して1社以上の求人が存在するため採用が難しいです。現在は1倍以上と常に求職者優位になっています。
また新卒・20代のZ世代と呼ばれる求職者は、仕事よりもプライベートを重視する傾向にあります。 最新の有効求人倍率は、以下の記事をご覧ください。
採用計画の立て方
採用計画は上記の4ステップで立てることをおすすめします。各ステップについて、詳しく紹介します。
採用ターゲットを具体化する
採用ターゲットによって、アプローチ方法は異なります。そのため採用ターゲットは明確にするようにしましょう。
採用ターゲットを具体化するときに必要な項目は、以下のとおり。
・募集職種別に必要なスキル
・会社のバリューへのマッチ度
・保有資格
全てのニーズを満たす必要はなく、必須条件を優先順位別に決めておくとよいでしょう。
雇用形態別に採用人数を決める
採用計画を立てるときは、雇用形態別に採用人数を決めておくと採用計画が立てやすいです。雇用形態ごとに採用にかかる時間・ステップは異なります。どれだけの時間・コストがかかるのか目安を試算してみてはいかがでしょうか。
採用方法を考える
採用方法は採用ターゲットや雇用形態によって、最適な媒体が異なります。
おすすめの採用方法と特徴を以下にまとめました。
★求人配信プラットフォーム
インターネット上の求人をAIがクローリングして掲載するシステム。幅広い求職者にアプローチをしたい場合におすすめです。
また費用は1クリック単位で消化されるため、予算を無駄なくつかえます。
求人配信プラットフォームであるIndeed PLUSについては、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】Indeed PLUS(インディードプラス)とは?~Indeedが新たに導入する求人配信プラットフォーム~
★採用管理システム
システム上で簡単に求人が作成でき、予算と期間を設定するだけで掲載可能複数媒体へ掲載されるだけでなく、応募者情報が1つの場所で管理できます。
採用管理システムが気になる方は、以下AirWorkの記事をご覧ください。
【関連記事】Airワーク(エアワーク)採用管理が2.0へバージョンアップ|活用方法や求人作成について解説
★成果報酬型
採用が決まったり応募が入ったりしたタイミングで費用が発生します。確実に成果を得たい場合におすすめです。成果報酬型の求人媒体については、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】応募課金型求人サイトとは?~成果報酬型アルバイト求人まとめ その①~
雇用形態によって、募集期間・必要な予算・募集難易度が異なるため、複数の求人媒体で運用を進めるとよいでしょう。
採用スケジュールを明確にする
採用計画を立てるときは、いつまでに何名採用するのかを明確にすることが必要です。
採用時期によっては、求職者が他社で内定を貰っている場合があります。他社に求職者を取られないようにするためにも、同業他社の動きを見据えて採用スケジュールを立てると安心です。
採用計画を落とし込めるテンプレートは、次の見出しでダウンロードできるためぜひご活用ください。
採用計画書の作り方
これまで説明した採用計画から、以下の項目を抜き出すと採用計画書に落とし込めます。
採用計画の要件どおりに採用するには、採用チャネルの確定・コストの精査が重要です。
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採用計画を立てるコツ
採用計画を立てるときのコツは、以下のとおり。
・ゴールを明確にする
・優先順位を付けて取り組む
・求める人物像を整理する
・選考スピードを意識する
いざ採用活動を始めると、思うように選考が進まないことが多いです。進捗が悪くてもゴールがブレなければ、軌道修正が効きやすくなります。
また採用要件から譲れない条件・できれば欲しい条件を割り出すと、採用をスムーズに進められます。
求職者の人物像を明確にして、緊急度が高い人材から採用できるように意識してみてはいかがでしょうか。
新卒・中途・アルバイト採用計画のポイント
この見出しでは、雇用形態別で採用計画のポイントを紹介します。
新卒採用の場合
新卒採用のポイントは、学生との接点を多く持ち、会社のことを知る機会を提供することが大切です。
初めて社会に出る学生は、仕事のイメージが付きにくいです。
また企業は学生がどんな思いで物事に取り組む人なのか、見極めなければなりません。
会社説明会や面談など、お互いを知る機会をできるだけ多く計画に組み入れましょう。新卒採用の求める人物像例は、以下のとおり。
求める人物像
・会社の理念に共感できるか
・仕事の内容を理解し、熱意を持っているか
・困難があっても、継続して取り組んできた経験があるか
中途採用の場合
中途採用のポイントは、入社目標日の1~2ヶ月前に内定を出すこと・他社での経験・スキルなどが自社で活かせるかどうかです。
中途採用は応募者の現職都合もあるため、入社時期が流動的になってしまうリスクがあります。欠員による中途採用であれば、在籍中のスタッフに負担がかかります。内定から1~2ヶ月後の入社を見越した採用計画を立てることが望ましいでしょう。
また中途採用は即戦力として他社から人員を取り込める点が最大のメリットです。自社の仕事ではどのようなスキルが必要かを洗い出し、要件定義を細かく設定することをおすすめします。
中途採用の求める人物像例は、以下のとおり。
求める人物像
・任せる仕事のスキルを持っているか
・ビジネススキルを持っているか
・リーダーとしてチームをまとめた経験があるか(管理職採用の場合)
アルバイト採用の場合
アルバイト採用の場合は、応募~面接までのフローをできるだけ短縮することが大切です。弊社でアルバイト従事者を対象に実施したアンケートでは、直近のアルバイト先を決めた理由として「応募から面接・採用までの流れがスムーズだった」が38.1%を占めました。
アルバイト採用で欠員が発生しやすいタイミングは、大学生が就職活動を始める時期です。
3回生の秋以降は本格的に就職活動を始めるため、9月~10月中に採用ができるように動くとよいでしょう。
アルバイトの求める人物像例は、以下のとおり。
求める人物像
・自社で不足の時間帯と、応募者の希望勤務時間が一致しているか
・同じ職種の経験があるか
・長く続けてもらえそうか
アルバイトの場合は、予期せぬ欠員や大型連休の一時的な人手不足も発生しがちです。必要な時に人員を補充したい場合は、タイミーがおすすめです。
一時的な人手不足はタイミーがおすすめ
タイミーは一時的な人手不足の場合も、効率よく人員を確保できます。一度働いてもらったワーカーを正規アルバイトとして引き抜きも可能です。
タイミーがおすすめな企業の特徴
・お盆や年末年始に毎年人手不足になる
・面接などの対応をしている時間がない
・即戦力の人材をタイパよく確保したい
採用計画を実施した後にするべきこと
採用計画を実施した後にするべきことは、以下のとおり。
・内定者フォローを行う
・採用サイトや求人広告・SNSを見直す
・採用計画の見直し
内定者フォローを行う
内定を出したら、内定承諾・入社をしてもらうために定期的なフォローをしましょう。内定者の懸念点や他社選考状況をヒアリングして、入社意欲を高めてもらうコミュニケーションが必要です。
採用サイトや求人広告・SNSを見直す
採用サイトや求人広告・SNSから、期待する結果が出ているかを定期的に振り返りましょう。
募集人数が集まらない要因としては、以下の例があります。
・応募後の面接実施率が悪い
・面接後の選考通過率が悪い
・応募が集まらない
採用活動でどの部分に原因があるのかを特定し、改善すると効率よく採用を進められます。
採用計画の見直し
採用計画で予定どおりにいかなかった採用フローがあれば、次年度は前倒しにするなど改善が必要です。応募者対応や面接の人手不足が課題なら、AI面接など業務効率化ツールを取り入れるのも一つの手段です。AI面接については、以下のページで詳しく紹介しています。
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まとめ
採用計画を立てるポイントを、段階別にまとめると以下のとおり。
採用計画を立てる前
・人員計画を行う
・これまでの採用計画を振り返る
・採用市場をリサーチする
採用計画を立てるポイント
・採用ターゲットを具体化する
・雇用形態別に採用人数を決める
・採用方法を考える
・採用スケジュールを明確にする
採用計画後にやること
・内定者フォローを行う
・採用サイトや求人広告
・SNSを見直す
・採用計画の見直し