ギグワークとは 依頼するメリットや企業担当者が知りたいポイント

ギグワークと他の働き方を比較したときの特徴は、以下の3点。

・雇用契約に縛られないこと
・未経験でもできる業務が多いこと
・好きな時間・好きな場所で働けること

ギグワークと似た働き方を以下にまとめました。 

ギグワークの大きな特徴は、先述のとおり雇用関係がない点です。

仕事の内容は配達代行などの軽作業が多く、一つの業務に限定されています。
いっぽう単発バイトや単発派遣は、就業先や派遣元の企業と雇用契約を締結して勤務します。数時間単位の拘束時間から働けるギグワークと比較すると、単発バイト・単発派遣は1日単位での拘束が一般的です。
またフリーランスはデザインなど専門性が高い仕事が多く、成果物単位で報酬が支払われることが多いです。 時間単位で報酬を支払うわけではないため、時給換算すると低賃金となる事例もあるでしょう。

昨今、ライフスタイルやプライベートの充実を重視する求職者が増えています。

従来の就業形態では、定時勤務や長時間労働が一般的で、働き方に制約がありました。
いっぽうギグワークは、数時間単位で自分の好きな時間・好きな場所で働けるため、自由度が高いです。
仕事内容や組織に縛られずに働きたいという求職者志向を、ギグワークが実現しているといえるでしょう。

また人手不足の中で、企業側も求職者のニーズに寄せて自社の仕事を細分化する傾向もあります。
ギグワーカーから見た仕事の選択肢が増加したことも、急速な普及につながったと考えられます。

副業を許可する企業が増えた点も、ギグワークが普及した要因です。 日本経済団体連合会の調査によると、2022年時点で回答企業の70.5%が「認めている（53.1%)」「認める予定(17.2%)」と回答しました。
引用：一般社団法人 日本経済団体連合会 | 「副業・兼業に関するアンケート調査結果」を公表

また社員の自由な働き方を目指し、週休3日制度を取り入れる企業も増えています。休日に副業をするなど、柔軟な働き方を認める傾向があります。

オンラインプラットフォームの進化によって、求職者は簡単に多くの選択肢の中からギグワークを探せるようになりました。
仕事のマッチングプラットフォームやフリーランス向けのサービスが充実し、それが企業側にも利用が広まっていきつつあります。求職者が自分のニーズやスキルに合った仕事を見つけやすくなっていることもギグワーク普及の一因と考えています。

ギグワークを活用すると、一時的な人手不足の解消が期待できます。

人手不足の状況が続いていると、コア業務に時間を割けない企業も多いのではないでしょうか。
ギグワークで人員を確保し、業績を上げるための業務や採用活動に時間を割くこともひとつの手です。

またギグワークを通じて、継続的に働くワーカーを採用するチャンスも得られます。

繁忙期と閑散期の波が激しい企業ではギグワークを使うと、人件費の削減が可能です。
アルバイトや社員として雇用をした場合、人手が充足している時期の人件費が過剰にかかってしまいます。 繁忙期のみギグワークを利用し人手を補うと、人件費の無駄を削減できます。

ギグワークで働くワーカーは、不足時間のみ勤務のためシフトを組む手間が発生しません。多くのスタッフが働いている場合、希望に応じたシフト調整に手間がかかりますよね。
いっぽうギグワークは働いてほしい日時を指定して募集をかけられます。既存スタッフが不足するスキマ時間に限定して募集をかけると、シフトの調整が簡単になります。

ギグワークで業務を分担して人員を配置すると、生産性が上がります。
既存スタッフが一貫して対応している業務には、単純作業が含まれているケースも多いかもしれません。
単純作業を切り離してギグワークで業務依頼をすると、全体の生産性アップに繋げられます。
以上、ギグワークにはさまざまなメリットがあります。
それではどのようなデメリットがあるのでしょうか。次にギグワークのデメリットを紹介します。

ギグワークのワーカーは仕事のクオリティにばらつきがあります。ギグワーカーが持つスキルや仕事の理解度は異なります。
マッチングしたワーカーと仕事内容にミスマッチが発生すると、作業効率の効果を最大限に得られない可能性があるのです。

ギグワークはその日限りの人員であるため、教育する時間を確保できません。簡単に仕事内容を共有して、業務スタートができる状態が望ましいです。

ギグワーカーに任せるときは、情報漏洩に注意が必要です。そのため機密性や専門性の高い仕事を任せるのはリスクがあります。情報漏洩が起こると、企業ブランドに傷がつく可能性があるので仕事内容の精査が必要です。

ギグワークをきっかけに、長期雇用への引き抜きができます。求職者の対象を広げるためにギグワークで募集をかけ、自社を知ってもらうきっかけ作りができるのです。
そしてマッチングしたワーカーに対して、長期アルバイトや正規雇用の内容について紹介する機会を確保します。この方法で、通常求人で獲得できなかった人材をギグワークをきっかけに採用する事ができます。

店舗型の飲食店や小売店でも、ギグワークを活用すると人手不足を補えます。
業務に慣れていないギグワーカーに、アルバイトや正社員の仕事を任せるとかえって非効率となるリスクがあるのです。
そこで以下の工夫を行えば、より効率的です。

・仕事を細分化し、単純作業を切り出してギグワーク化する
・通常の給与よりも低め（最低賃金は厳守）に設定する

上記によって、通常のアルバイトや正社員は専門性の求められる仕事にウェイトをかけられます。その結果、売り上げUPや既存スタッフの業務負荷の軽減が期待できるのです。また働き方が柔軟な為、多少時給が低くても求職者とマッチングできる傾向にあり、コストも抑えられます。

タイミーは学生だけではなく、会社員やパート、専業主婦（主夫）の割合も多く占めています。 なかでも会社員の割合は29.7%で学生の31.8%と並ぶユーザー数の多さです。 属性が広いメリットは、集まりにくい時間に絞って求人を出せる点です。 たとえば学生が多く土日のシフトが埋まらない場合、土日休みの会社員が求人をみて応募してくれるかもしれません。

タイミーは特定の評価を受けたユーザーに絞って、求人掲載が可能です。バッジとは同じ業種の店舗でよい働きをしたワーカーに対して与えられる評価のことです。バッジの種類は13種類あり、飲食・物流・スーパー・ホテルなどで役立つスキルで与えられます。

上記からギグワーカーのスキルのばらつきを不安に感じている企業でも、タイミーは安心して利用できます。

タイミーはギグワークとして利用できるアプリですが、長期アルバイトとしての引き抜きが可能です。
昨今アルバイトの定着率を課題とする企業が増えています。そこで効率のよい採用手段として、タイミーで継続して働いてもらい引き抜く方法です。タイミーのワーカーは、職場の雰囲気を知ったうえで長期アルバイトとして働けるため、離職のリスクが少なくなります。

それでは実際に「タイミー」に登録して進めた結果をお伝えしましょう！ まず、登録に必要な生年月日や名前などの個人情報がズラッと並びます。登録が完了し、お仕事探しの画面へ。

職種や店名などでは絞り込みができない為、基本はエリアで絞っていくことになります。ざっくり絞ってスクロールしてみた結果、表示されたのは、飲食店の求人がほとんどでした。チェーン店から個人店、ホテルのレストランなど業態は様々。居酒屋の場合、21～24時等といったスポット勤務の募集をしているお店が多い印象でした。

詳しいお仕事内容は一覧表示された案件をクリックすると確認できます。

飲食店の場合ホールスタッフの募集がほとんどで、仕事内容はオーダー・配膳・接客等です。
仕事内容の記載の他に就業経験のある方のレビューがあり、求職者にとってはココで働くかどうかの良い判断材料になるのではと感じました。実際に働いた方のリアルな感想が見れるので求職者には優しい仕様といえるでしょう。他者の感想が見れることで安心して働ける点から、レビューがあるのは良いと思いました。

前述のとおり、タイミーは企業と求職者お互いの評価が確認できる仕様になっています。働く求職者の方に対しても企業側が働きぶりを評価をします。両者が評価する仕組みは、お互いネガティブな行動を抑止できるのでとても良いと感じました。

関東中心に40店舗ほど展開する小売店の事例では、ギグワーカーに依頼する内容を、

・品出し
・清掃
・値引きシール貼り

上記のような単純作業を切り出し募集を実施。結果、社員の残業時間を大幅に削減することができ、店舗の運営効率がUPしました。

国内70店舗ほどを運営する飲食チェーンの事例では、ギグワーカーに依頼する内容を、
・仕込み
・キッチン補助業務
上記期間に限定して募集を実施。ギグワークでの仕事体験をきっかけに全体で30名程の長期雇用スタッフ獲得に成功しています。