採用トレンド
2024.9.6
「マニュアル動画」がアルバイトの早期離職を防止する!|動画作成時のポイントも紹介!
「何か月もかけてバイトを採用したのに、入社後すぐ辞めてしまった」
そんなお悩みをお持ちの採用担当者は多いはず。
新人スタッフが育つ前に離れてしまい、スキルのある中堅スタッフへ業務負荷がかかって現場の環境は悪くなる一方…。
そうした状況を打破するツールとして、研修内容を落とし込んだ動画「マニュアル動画」が注目されています。
本記事ではアルバイトの離職理由に触れながら、「マニュアル動画」を使用するメリット、また作成をする際の注意点も含めてご紹介します。
動画をつかってスタッフの教育・採用活動をしてみませんか?
動画を活用した採用活動についてまとめた資料です。
「新人スタッフの育成をしている時間がない・・・」
「動画を使って求職者へアピールをしたい・・・」
など動画の有用性や、効果について知りたい人事担当者の方は、ぜひご覧ください。
離職防止対策には「マニュアル動画」が効果的!そのワケは?
高い離職率の原因?その①「OJT(直接指導)」の落とし穴!
スタッフの離職理由は様々です。
中には離職理由も伝えず、連絡も来ずに突然辞められてしまうこともあるでしょう。
エン・ジャパン株式会社が運営する『エンバイト』でのアンケート調査によると、「アルバイト・仕事を辞めたい理由」のランキング第1位は「人間関係に悩んだ」で、アンケート対象者全体の半数以上に及びました。
引用:エン・ジャパン ❘ アルバイト・仕事を辞めたい理由ユーザーアンケート集計結果
これは意外な落とし穴ですが、入社後の現地トレーナーによる「OJT(直接指導)」が人間関係悪化への起因となる場合があります。OJTでは新人スタッフひとりひとりのスキル・成長速度に併せて柔軟に指導できるメリットがあり、多くの企業で導入されています。
ですがその一方でトレーナーの教育方法にバラつきが懸念されます。異なる先輩から異なる指導を受け、新人に混乱を招いてしまったり、先輩から理不尽な怒りを買ってしまったりする場合もあるでしょう。
このような状況が、新人のモチベーションを下げ、結果として離職を招く要因の一つとなっています。実際に、ランキングの3位には「理不尽に怒られた」がランクインしています。
高い離職率の原因?その②「思っていた業務と違った…」
また、ランキングの4位、5位には「業務の量・時間が膨大」「仕事内容が合わない」とった理由も挙がっています。
これは、求職者が入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみた後で得たイメージにギャップが生じているため離職に繋がっていると言えます。
インターネット上には様々な求人広告が溢れていますが、含まれる情報量はそれぞれの案件により全く異なるのです。
“どのようなスタッフが在籍してどんな福利厚生があるか”など明確に記載された求人広告もあれば、”時給、勤務時間のみ”といった最低限の情報しか記載していない求人広告も存在しており、求職者側にとって情報の受け取り方は千差万別。
前述のようなイメージギャップにより早期離職を防ぐためにも、具体的な業務内容をしっかりと求職者に伝えることが大切です。
「マニュアル動画」が効果的な3つの理由!導入するメリット
「マニュアル動画」は
・直接指導による人間関係の悪化
・入社前後のイメージギャップ
この2点を解消する、非常に有効な手段です。
大きな理由は3つあります。
<理由①>一貫性のある教育ができる
動画マニュアルは先輩スタッフが模範となり、全てのアルバイトが同じ基準で学ぶことができます。これにより教育のバラつきがなくなり、理不尽に受け取られてしまうような指導による離職を防げます。
<理由②>入社前から職場の雰囲気がわかる
面接時にマニュアル動画を見てもらいましょう。そうすることで入社前に業務内容を具体的に理解してもらうことができ、入社後の「こんな業務だと思っていなかった…」というギャップを減らすことができます。
<理由③>効率的な再教育が可能
現場でわからないことがある際は、先輩スタッフに声をかけることから始まりますよね。
一方、マニュアル動画は新人スタッフが自分のペースで学習することができ、何度でも見返すことができます。
このようにマニュアル動画を導入することで直接指導のデメリットを減らし、入社前後のイメージギャップを防ぎ、ひいては早期離職を抑制する効果が期待できます。
ウチの企業は導入すべき?おすすめの業界・タイミング
マニュアル動画を導入すべき!お勧めの業界
「製造」「建設」「小売」「介護」「飲食」
上記の業界はマニュアル動画が特におすすめです。
決まった手順で製造したり、お食事を提供したり…。このように「動き」の多い業界では技術やプロセスを視覚的に学ぶことが重要であり、マニュアル動画を通じて情報を正確に伝えることができます。
特に業務が忙しく先輩による指導が充分行き渡いていない現場において有効です。
一方、充分なアイドルタイムのある現場では直接指導が効率的な場合もあるため、現場のニーズに合わせて使い分けを行うのがよいでしょう。
アルバイトが10名以上いる場合は導入を検討の価値あり
マニュアル動画のメリットは、直接指導のデメリットを解消することです。
直接指導が行き渡る現場ではニーズに適わない場合も考えられます。
そのため複数名が指導する必要がある、おおよそ10名以上が勤務する現場ではマニュアル動画導入を検討する価値があるといえるでしょう。
また、1店舗あたりの人員は少なくとも多くのチェーン店を持つ企業であればこちらも検討するべきです。店舗間での業務品質や接客レベルを均一化させることができ、全店舗で高いサービス水準を保つことができます。また、業務手順の標準化にも役立ちます。
短期の入れ替わりが多い現場でも有効!
アルバイトは短期雇用が前提のため、現場によっては頻繁に従業員が入れ替わる場合もあるでしょう。
これに対応するため、マニュアル動画を使うことで教育の効率化を図り、先輩スタッフの負担を軽減できます。
特に学生アルバイトや外国人アルバイトには、動きや字幕で業務を軽減させることが効果的です。
逆にデメリットはあるの?
上記のとおり、マニュアル動画の大きなメリットは「教育の一貫性を保てること」「短期間での入れ替わりに対応できること」です。
しかし一方でマニュアル動画を導入するためには一定の作成料金や制作期間、再生環境が必要です。
再生環境によってはWiFi等が整っていないと視聴が難しくなることもあるでしょう。また頻繁にルールや作業手順が変わってしまう現場の場合は、その都度動画の内容を精査する必要があるため、不向きといえます。
それでも、視覚・聴覚を活用することで理解しやすく、教育レベルの均一化・将来的なコスト削減を見込めるマニュアル動画には多くのメリットがあります。時間・費用・場所的コストを考慮のうえでも、先述した業界、多店舗展開を行う企業はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
マニュアル動画を作るときのポイント<5選>
「製品の使い方を撮影する?」「作業風景を撮影する?」
効果的なマニュアル動画はどのように作ればいいのでしょうか。
ここからはマニュアル動画を作成する際の”5つ”のポイントをご紹介いたします。
課題の分析
まずは現状の課題分析を行うことが重要です。例えば「製品の使い方が複雑でテキストや写真だけでは伝わりにくい」「指導者によって教え方や指導レベルがバラバラで困っている」、などの具体的な課題を洗い出します。
これにより動画の方向性や内容が明確になり、効果的な解決策が見えてきます。
業務内容・伝えたいポイントを整理
課題を分析し終えたら、マニュアルで伝えたいポイントを整理しましょう。その作業フローを時系列でまとめ、重要なパートを箇条書きでリストアップします。
内容はシンプルかつわかりやすさを重視し、映像ならではの動きや音声で伝えられる部分を抽出しましょう。要所ではアニメーションや図解、ナレーションを効果的に取り入れます。
動画の閲覧環境を意識する
スマホで視聴するのか、PCあるいはタブレット端末で視聴するのか、大きなスクリーンで流すのか。視聴環境によっては文字の大きさが見やすい・見にくいといったエラーも発生しますので、それぞれの視聴環境に応じた動画制作が求められます。
視聴者が見やすいように調整していきましょう。
動画の尺(時間)を長くしすぎない
動画の長さは5分前後を目安にしましょう。どのようなシチュエーションで使用するかにもよりますが、もし現場で簡単に確認するため動画であれば、すべての項目を1つにまとめると情報が詰め込まれすぎてしまい、視聴者が必要な情報を見つけにくくなります。
複数の短い動画に分けると、視聴者が必要な情報を迅速に確認できるようになります。
テロップは必ず付ける
お客様で賑わっている店内や作業音が響く工場など、視聴環境によっては音声だけでは伝わりにくい場合があります。そのためにも、重要なポイント部分には字幕を追加し、視聴者が理解しやすいようにします。説明が多い場合はすべての字幕を入れるのではなく、要点に絞って表示しましょう。
動画制作会社に依頼するといくらぐらいになる?
様々なメリットがある「マニュアル動画」。その一方で、導入に初期費用がかかるデメリットもはらんでいます。では動画のプロに作成を依頼するといくらぐらいになるのでしょうか。
制作会社や内容、条件により大きく異なりますが、一般的には料金の目安は以下の通りです。
5~15万円:カメラ1台固定で撮影するシンプルな動画
10~30万円:複数の角度から撮影し、編集を加えた動画
動画制作会社と一口に言っても、CM広告を主としている会社やドラマを中心に行っている会社など、得意とする分野は企業によりそれぞれ異なります。
採用のプロにおまかせするのが効果的!
いかがでしたか。多店舗展開を行い、かつ短期間でアルバイトスタッフが入れ替わる「動き」の多い企業の方は、ぜひマニュアル動画の導入を検討してみてください。昨今のAI普及で動画編集もしやすい環境になりつつあります。
とはいえ「編集する時間も惜しい…」というところが多くの企業でのホンネだと思います。
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