求人原稿作成のコツとは？ | 具体例や注意するべきポイント

株式会社天職市場が企業の人材採用・求人広告の担当者へアンケートを実施したところ、65.2%の人が「応募が取れる求人が作成できていない」という課題を持っているとわかりました。次いで「ターゲット人材に沿った原稿が作成できていない」と感じている人が53.8%でした。
また求人原稿作成や、求人メディア作成についての課題としては、「応募数の減少」「採用手法が選びにくい」という意見が目立ちました。

参照：【求人原稿作成についての実態調査】「応募が取れる求人を作れない」と感じる採用担当者は65％！求人メディアのサポートも重要

つまり半数以上の担当者が満足のいく原稿作成ができていないと読み取れます。

それではどのようにすれば求人原稿をうまく作成できるのでしょうか。次に求人原稿を作成するときのポイントを紹介します。

求人原稿を作成するときは、自社に合った求職者像を明確にすることが大切です。

昨今求人数が求職者数を上回る状態が続いています。ただ求人を掲載していても、求職者から選ばれない時代になっているのです。

求職者のターゲットが明確になっていると、応募者とのミスマッチも少なく歩留まりを解消できます。

たとえば住宅街のコンビニでアルバイトを採用したい場合、以下のように求職者像を明確にできます。

【住宅街×コンビニ の求職者像】

勤務時間帯：10:00～16:00の時間帯で働ける人を探したい
勤務地：住宅街
→お客さまと会話を楽しみながら子育てのスキマ時間で働きたい主婦（夫）さん

上記のように自社の働き方の特徴から求職者像の解像度を上げると、誰に向けた求人原稿を作成するべきなのか分かりやすくなります。

求職者像が決まったら、魅力を感じる自社のメリットを考えます。
採用ターゲットがどのような志向を持ち、どのように働きたいのかを考え、自社で働くメリットを明確にします。

たとえば先ほどの住宅街のコンビニアルバイト募集を例に考えてみましょう。求職者ターゲットとなる主婦（夫）層へ響きやすい魅力として、以下が考えられます。

・志向性：家事や育児に支障なく働ける場所が欲しい
→メリット：子どもが学校に通っている間のスキマ時間に働けます！

・志向性：仕事の中で会話を楽しみたい
→メリット：地元密着のコンビニだから、お客様との会話も楽しみながら働けます！

上記のように自社の仕事の特徴から、求職者が自社に興味を持ち、応募したくなるような魅力を伝えてみてはいかがでしょうか。

求人媒体の選択は、自社のターゲットに効率よくアプローチするために重要な項目となっています。求人媒体の利用意向について、弊社で非正規雇用従事者562名に向けてアンケートを実施しました。年代別で特に利用意向の高かった媒体は、以下のとおり。 

2024年9月株式会社ノーザンライツ「非正規雇用に対するアンケート」

上記のように同じ媒体でも利用したいと思う程度は異なります。全ターゲットに効率よく求人を届ける方法としては、どの年代も利用意向が高いIndeedがおすすめです。
さらにIndeedを有料運用することで、複数の連携求人媒体に最適な形で自動掲載ができます。

それでは具体的にどのように求人原稿を書くとよいのでしょうか。次に求人原稿の書き方を各項目ごとに紹介します。

職種名は具体的かつ分かりやすく書くことが重要です。職種名は求職者が検索するときに重要な項目です。たとえばホールスタッフを募集するときは、以下のような表記が望ましいです。

〇：飲食店のホールスタッフ
→働く環境のイメージが付きやすい。（求職者:148,167人。採用難易度：25/100）※
△：ホールスタッフ
→どのような環境で働くか不明瞭。（求職者:842,215人。採用難易度：52/100）※
×：未経験OK！ホールスタッフ
→職種と関係のないキーワードが入っている。
※2025年Indeed採用市場レポート参照

上記のように職種名によって、求職者数と採用難易度が異なります。働くイメージが付きやすい職種名での表記が重要です。

仕事内容は具体的かつシンプルに書くことが重要です。求職者は複数の求人を見て応募する企業を選択します。

たとえば飲食店のスタッフを募集する場合、以下のように具体的な仕事のイメージが付くように記載することが重要です。

＜ホール＞接客対応、料理の提供、片付け
＜キッチン＞調理、仕込み、清掃など
＜入社後の働き方＞接客の基礎から丁寧にお教えするので、未経験の方でも安心してご応募ください！

上記のように誰もが想像つくような表現で詳細かつシンプルに記載してみてはいかがでしょうか。実際原稿を見やすく改善することで、2応募から11応募に増えた事例もあります。

給与の書き方は、具体的な金額を明示することが重要です。給与は労働基準法などの法令に関わってくるため、法令違反を防ぐためにも注意する必要があります。また求職者が仕事を探すとき、給与の項目はかなり注目されています。
実際弊社で非正規雇用者に向けたアンケートを実施したところ、562人中205人が給与を一番重視するという結果になりました。

給与の範囲を具体的に記載することで、求職者の応募の確度を上げることができます。

応募資格が必要な場合は、具体的に記載しましょう。なぜなら求職者が自分が応募できるかどうかを判断しやすくするためです。

例「無形商材の営業経験」「3年以上のマネジメント経験」

上記のように、必要なスキルや経験年数を明確に伝えることで、応募後のミスマッチを解消できます。ただし応募資格を限定しすぎると、応募者が集まらない可能性もあります。採用要件は必須条件と歓迎条件に分けて記載してみてはいかがでしょうか。

会社紹介を書く時は、自社の魅力が伝わるように書くことが重要です。求職者にとって何がメリットなのか、自社ならではの情報を求人原稿に盛り込むようにしましょう。

たとえば一緒に働くスタッフの特徴や、働くスタイル（黙々と作業/コミュニケーションをとりながら）、身につくスキルなど多方面からの分析が重要です。

会社の魅力を丁寧に伝えることで、求職者が自社に興味を持ち応募を促進できます。

ここまで求人広告を書く時のポイントについて紹介しました。次に求人広告で書くべきではない内容について紹介します。

年齢制限のある求人原稿は、年齢で差別とみなされる可能性があるため避けるべきです。

実際Indeedの掲載ポリシーでも以下の記載があります。

「年齢に基づく差別または年齢に基づく優先的な採用を行う求人は、Indeedに掲載できません。」

年齢によって応募者を除外することは、応募者にとって不公平な体験となります。

ただし職業上の年齢条件に関する応募要件が承認された求人は、年齢条件を含むことができます。募集求人によって採用要件の見直しが重要です。

性別を特定する応募資格は、男女雇用機会均等法に抵触するため避ける必要があります。特定の性別が優遇される記述が含まれる求人は、Indeedの検索結果から除外されます。

気を付ける項目は、職種名です。カメラマンは撮影スタッフ、看護婦は看護師など性別を限定しないように注意してください。

最低賃金を下回る求人は、法令違反となるため掲載してはいけません。最低賃金は毎年10月頃に改定されます。地域の最低賃金を確認し、最低賃金を下回っていないかを確認するようにしましょう。

多数のキーワードを含む求人は、求職者へ誤解を生むため推奨されていません。自社の仕事内容とトレンドキーワードを洗い出し、仕事内容と乖離のないキーワード設定をするようにしてください。仕事の魅力を伝えるために、メリットを文章化したり画像で社内の雰囲気を伝えるとよいでしょう。

求人原稿を作成するときは、求職者が知りたい情報を抜け漏れなく届けることが重要です。求人原稿に必要な項目は以下のとおり。

・職種
・給与
・応募資格
・会社情報
・求人キャッチコピー（働くメリット）

上記のように抜け漏れなく記載することで、求職者の懸念点を解消して応募を促進できます。

ネガティブな情報も正直に記載をすることで、入社後の定着率を上げられます。メリットだけを記載すれば、応募は簡単に集まるかもしれません。しかし入社後に求職者がギャップを感じてしまい、早期離職の可能性が高くなります。

早期離職をすると改めて採用活動に時間・費用がかかってしまうため、ネガティブな情報は避けずに記載することが望ましいでしょう。

求人広告作成時は、効果と費用のバランスを重視することが大切です。

たとえば、無料の求人サイトAirワーク（エアワーク）採用管理を活用すると、コストを抑えながらも多くの求職者にアプローチできます。Airワーク（エアワーク）採用管理の特徴は以下のとおり。

・求人作成から掲載まで最短1日でできる
・応募者との連絡を管理画面上で一括管理
・Indeedへ自動転載される