採用トレンド
2021.03.18
【2020年度アルバイト採用市場まとめ】コロナ禍で大きく変化したアルバイト採用の出来事をまとめました
新型コロナウイルスが感染拡大して1年が過ぎました。昨年4月には緊急事態宣言の発令により
外出禁止や店舗休業を余儀なくされ、多くの方が今までに経験したことのない出来事が起こりました。
採用市場では5月以降、新型コロナウイルスの影響による解雇・雇止めの人口は増加し
令和3年3月5日の時点では9万3,354人までに達しています。
※厚生労働省<新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について
(令和3年3月5日現在集計分)より
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000749921.pdf
そんな目まぐるしく変化した2020年度。
アルバイト領域にフォーカスして採用市場に与えた影響や変化を振り返ってみましょう。
コロナウイルスがもたらした企業側への影響
2020年に入り徐々に有効求人倍率は下降傾向となり、今までのように求職者が仕事を選択できる
売り手市場から一変、企業が求職者を選択できる買い手市場に転換されました。
10月以降、若干の回復傾向にはあったものの低迷状態が続いていた有効求人倍率も
2021年1月には1.10倍と2ヶ月ぶりに改善しました。
とはいえ、1年前の状況に戻るにはまだ少し時間が掛かりそうです。
そんな採用市場へと変化したことで、今までに直面したことのない新たな採用課題に
頭を抱えた採用ご担当者も多いのではないでしょうか。
応募スコアの変化
緊急事態宣言が発令された4月以降、求人数が激減したことで1求人に対してコロナ前と比較し
1.5倍以上の応募が集中しました。
緊急事態宣言後の5月末以降には休業要請があったフード・飲食/販売・サービス系などの業種を
含め採用活動が徐々に再開されさらに応募数が増加しました。
【各職種5月最終週の応募を100%とした場合】
<6/1~6/7>
フード・飲食▶約122%IP 販売▶約110%UP サービス▶約120%UP 軽作業▶約111%UP
弊社のご支援先でもある某飲食チェーン店様でも平均1.3倍以上、
多い月で1.7倍程コロナ前と比較して応募数が増加していました。
採用歩留まりの変化
しかし、ここまで応募数を伸ばし堅調に採用活動が行われてきたかと思いきや
実際のところ<採用率>に関してはコロナ前と大きく変化していないということが判明しました。
実は全体の応募者数が増加したわけではなく一人当たりが応募する社数が増加したにすぎず、
条件の不一致をはじめ一人当たりの応募社数増加に伴う辞退数の増加が目立ったため、
応募数増加=採用率改善とまではならなかったようです。
採用活動の最適化・コストカット
フード・飲食/販売・サービス業においてはコロナ影響による業績悪化に伴い人件費削減を求められ、求人費用を削減せざるを得ない状況となりました。
その中でも少ない求人数の中で、1社あたりに入る応募者が急増したことで採用ご担当者は
応募者対応に追われることとなりました。
そのような変化に対応すべく、このコロナ禍で注目されたのが業務効率化や生産性向上を
実現できるRPAです。
例えば、最近話題になっているのが応募を自動受付し面接日程をスムーズに調整してくれる
「リクラク」もRPAの一つです。
これを導入することで業務効率化はもちろん、人件費の削減、採用ご担当者がコア業務に
注力して頂けるようにもなります。
コロナウィルスがもたらした求職者側への影響
コロナウィルスの影響は雇用側である企業のみだけではなく求職者側にも大きな影響を与えています。
求職者の求人検索推移
上記でも述べましたように2020年4月以降求人掲載数は激減しました。
求職者の動向も同じく、4月が下降傾向になったものの大きな下落は見られず、
継続的に仕事を探している求職者はいました。
特に9月~11月に関しては、例年通り求職者が活発に仕事探しをしており
2021年に入っても検索数は堅調に推移しており、4月頃迄はこの調子が続くのではないでしょうか。
検索データから見られる需要の変化
求人検索が増加した2020年9月以降、求職者が検索した仕事探しのキーワードにも
変化がありました。
9月▶「隙間×バイト」「大学×バイト」「副業×バイト」「時短×バイト」が昨対越え
10月▶「WEB面接×バイト」「今できる×バイト」「履歴書×バイト」が昨対越え
11月▶「大学生」「扶養 内」昨対越え、「×パート」も回復傾向
12月▶「時短」「マスク」「扶養 内」の掛け合わせが昨対越え
<出典元:ディップ株式会社>
このように求職者の動向だけをウォッチするのではなく、求職者がどのようなキーワードで
仕事を探しをしているのかも確認しながら求職者ニーズを拾い、自社の採用サイトや
求人原稿にも埋め込むことで自然と発見率が高まる可能性があるので是非参考にしてみてください。
オンライン面接の普及
コロナウィルスで外出禁止を余儀なくされ、新卒採用の説明会がオンラインで実施されたり、
今まで当たり前に行っていた対面での面接もオンライン化、アルバイト採用でもオンライン面接を
導入する企業が増えてきました。
とはいえ、サービス業など接客を伴う職種の採用ではやはり直接会わないと人と
雰囲気が分からないので対面での面接を好まれる方も少なくありません。
このようにオンライン面接を導入するにもメリット・デメリットがあるのでしっかりと
理解した上で、利用する必要があります。
【メリット】
・応募数増加や面接実施率が向上
・面接に対応する時間の短縮
【デメリット】
・人柄や雰囲気が分かりずらくコミュニケーションも取りにくい
・システムトラブルが発生しやすい
★求人サイト「しゅふJOB」を運営しているビースタイル メディアが
しゅふJOB登録者へ行った【コロナ前後の求職・就業意欲変化】についてのアンケート調査を
公開!下記よりご覧ください。
オウンドメディアの台頭・indeedの大幅なアップデート
業績悪化により採用費削減を強いられる中、この1年採用マーケットではオウンドメディアが
今まで以上に注目を集めてきました。
同時に、この2年程で知名度がUPしユーザー数も一気に伸びたindeed。
昨年9月頃から激しいアップデートを繰り返しており、さらに求職者ファーストの求人サイトに
進化しており注目を集めています。
オウンドメディアの台頭
今や「オウンドメディア」という言葉を知らない人はいないぐらい世の中に浸透しています。
具体的には、求人媒体の依存度を減らし自社採用ホームページからの応募集客強化をする企業や、
自社の魅力を求職者に伝えられる採用動画を導入する企業が増えてきました。
その他に、採用ホームページとは別に採用に特化した情報発信をするコンテンツサイトを創設する企業も少しずつ増えています。
ここまでオウンドメディアが注目されている背景として求人広告費の削減はもちろん、
求職者の仕事に対する価値観の変化や情報収集のリテラシーが向上したことが要因だと
言われています。
今後、ますます採用におけるオウンドメディアの必要性が高まっていくでしょう。
indeedの大幅なアップデート
新型コロナウイルスが感染拡大前、求人広告のみでは応募を集めることが困難で売り手市場の
一途をたどっていた採用市場では、次の打ち手としてindeedへの掲載を検討する企業が
増えてきました。
2年程前からCMプロモーションが活発に実施されたことで多くの人の目に留まり、
今や月間2800万人以上のユーザーを誇るまでのサイトに成長したindeed。
そんなindeedが、昨年8月に起こったスポンサー求人の表示変更という大きな仕様変更を
皮切りに、12月末にかけて原稿内容重複案件非掲載や特定文言非掲載など、
度重なるアップデートが行われました。
このようなアップデート情報をはじめ、そもそものindeedの正しい使い方を知らずに
掲載をしていると、応募効果にも影響を与え気付けば無駄に掲載費だけが掛かってしまっている
なんてことも起こりえます。
まずはindeedの正しい活用を理解しましょう。
2021年、withコロナ時代の採用活動では【オウンドメディア】【オンライン】がキーワード
2020年誰も予想だにしてないことが現実に起こり
手探りの中、新しい生活様式に合わせた採用活動を行われてきたかと思います。
大きな変革期を向けた採用市場において、求人媒体の依存度を下げ
採用オウンドメディアやindeedの活用で自社にマッチした人材の獲得、
オンライン面接や面接予約設定ツールの活用による業務をスリム化させながら
最適なコストの中で採用成功を実現していきましょう。