アルバイト採用
2021.06.14更新
アグリゲーションサイトとは?求人掲載におすすめのサイトをご紹介
従来のアルバイト採用手法といえば、求人媒体への広告掲載が主流でした。
いわゆる「各種求人媒体の利用者の中から応募を集める」という手法です。
この手法は現在も多くの企業で採用されていますが、一方で、新しい採用手法として「アグリゲーションサイト」の活用が注目を集め、力をつけてきています。
本記事では、これからの採用活動成功のカギになる「アグリゲーションサイト」についてご紹介します。
求人業界におけるアグリゲーションサイトとは
ここでは求人業界におけるアグリゲーションサイトの特徴と、今このようなサイトが注目を集めている理由について
見てみましょう。
アグリゲート型求人サイトの特徴
アグリゲートという言葉には、「収集する」「まとめる」という意味があります。
アグリゲーションサイトとは、インターネット上で公開されている情報を収集して整理し、ユーザーの必要に応じて提供する構造のサイトのことです。その中でも、求人情報に特化したものを「アグリゲート型求人サイト」といいます。CMで話題のIndeedも、アグリゲート型求人サイトの一つです。
【主なアグリゲート型求人サイトの特徴】 ※詳細は求人サイトにより異なります。
■インターネット上のあらゆる求人情報を収集して表示
Web求人媒体や企業の採用HPに掲載されている求人など、インターネット上のさまざまな
求人情報を収集して表示します(※1)。
求職者は、あちこちに掲載されている求人を探しに行かなくても、このサイトで一括検索することで効率的な仕事探しが可能になります。
■検索キーワードにマッチした求人情報を表示
「調理スタッフ」×「大阪府大阪市北区」など、求職者が希望する条件のキーワードを
検索窓に入力すると、キーワードに見合った求人情報が表示される仕組みになっています。
■求人情報がクリックされると費用が発生するクリック課金制
サイトに求人が表示されること自体に費用は発生せず、有料掲載の求人情報がクリックされると
費用が発生する仕組みになっています(※2)。
■Googleなどの検索エンジンから評価されやすい傾向
アグリゲート型求人サイトは、情報が多く網羅的なサイトとしてGoogleなどの検索エンジンに
評価されやすく、上位表示されやすい傾向があります。
※1…アグリゲート型求人サイト自体に、直接求人を投稿する掲載方法もあります。
※2…アグリゲート型求人サイトには、オーガニック(無料)orスポンサー(有料)の
掲載方法があります。
アグリゲート型求人サイトが注目される理由
昨今の採用活動においてアグリゲート型求人サイトが注目を集めているのには次のような理由があります。
(1)今の求職者の行動スタイルに合った仕組み
昔に比べると、現在は求人媒体の数や種類も増加し、インターネット上には膨大な量の求人が
溢れている状態です。求職者からすると、自分の希望に合う求人にたどり着くまでに多大な労力を使うのは避けたいところ。
そんなニーズに見合ったサービスとして、各Web媒体や採用HP上の求人を一括検索できる
アグリゲート型求人サイトは、欠かせない存在になっているのではないでしょうか。
また、普段から何か調べたいことがあればYahoo!やGoogleなどの検索エンジンでキーワードを
入力して検索する、という行動スタイルが一般的に浸透してきているため、
アグリゲート型求人サイトでのキーワード検索が自然に受け入れられているとも考えられます。
もはや「仕事を探そうと思い立ったら、まずはアグリゲート型求人サイトで」という流れが
主流になりつつあります。
(2)企業のオウンドメディアリクルーティングを加速させる効果
オウンドメディアリクルーティングとは、自社が管理するメディア(採用HP・SNSなど)から
直接会社の魅力を発信することで人材獲得につなげていく採用手法です。
従来型のペイドメディア(企業が紙媒体や折込媒体、Web媒体へ費用を支払って掲載する手法)
だけでアルバイト採用を成功させることは難しくなってきており、
オウンドメディアリクルーティングの推進に力を入れる企業が増えてきています。
アグリゲート型求人サイトには、企業の採用HP上の求人情報が吸い上げられて掲載される
場合があります。
その場合、求職者が求人情報をクリックすると掲載元の企業の採用HPへと遷移する仕組みになっています。つまり、アグリゲート型求人サイトを入口として求職者を自社の採用HPに連れてくることができるという、オウンドメディアリクルーティング上のメリットもあるということです。
主なアグリゲート型求人サイト
アグリゲート型求人サイトへの注目が高まるにつれ、類似サービスが次々に出現しています。
ここでは、主要な3つをご紹介します。
Indeed
2004年にアメリカで誕生したサービス。「キーワード×勤務地」を入力して求人を検索。
2009年に日本での運用がスタートし、2012年にリクルートが買収して以降、日本での利用者が拡大。CMや広告効果により認知度も高いサービスです。世界60か国以上でサービスを提供していることもあり、圧倒的な利用者数・掲載求人数の
多さが特徴です。
▼Indeedのサービス詳細は下記でご紹介しています。
求人ボックス
2015年に開始されたサービス。「職種・業種・働き方などのキーワード×勤務地」を
入力して求人を検索。価格.comや食べログを運営する「株式会社カカクコム」が運営。他サービスでのノウハウを活かしたサイト設計が特徴です。
2019年10月から直接雇用企業向けに案内開始(100件迄)。indeedに比べ応募数は劣るが運用がシンプルかつ費用対効果が高い。
2019年以降毎年1.5倍ペースでユーザーが増え続け、2021年3月時点で月間700万UUに到達。
SEOが圧倒的に強く、YouTube等をはじめとした各種デジタルプロモーションも年々強化。
自然検索からのユーザー流入が大多数で、「●●県 求人」と検索した際に全体の20%程度は既にIndeedよりも自然検索上位を獲得できている。20代男女からの認知度が最も高い。掲載雇用形態比率については黎明期に比べると正社員比率が若干低下し、他方でアルバイト・パート比率が増加した。Indeedの2~3割程の予算でスタートするのがCPC/CPA等の期待値調整において妥当。
現状、介護・看護・保育・運送系案件に加え、意外に農業が強いという特徴も持っている。
▼求人ボックスのサービス詳細は下記でご紹介しています。
スタンバイ
2015年に開始されたサービス。Yahoo!との繋がりが強い。
「勤務地×キーワード」を入力して求人を検索。「株式会社スタンバイ」が運営。スマートフォン版とPC版、それぞれのデバイスで広告の露出度を調整できるのが特徴です。取扱件数は1000万件以上(2020年8月)と、こちらも成長が著しいサービスです。
indeedに比べ応募数は劣るが運用がシンプルかつ費用対効果が高い。直近1年は特にオーガニック広告のロジック改善に着手。
特に費用対効果の高い業界は介護/看護/保育をはじめとしたメディカル。
基本的にはindeed等と併用するケースが殆どであるが、メディカルにおいては単純に応募単価ではなく面接設定単価にKPIを置いた運用の中で、一定評価を得られている。その他アルバイト・パート領域全般、派遣でも効果を伸ばしている。
ITP対応(サードパーティーのcookieブロック)への対策として、応募完了ページへのトラッキングコード設置に加え、各求人詳細へのランディング・コードを設置する事でCV数割れを回避する対応を開始。直接投稿機能は現状公にリリースされていない。
「効果的な運用ができるか」が採用成功のポイント!
本記事でご紹介したとおり、アグリゲート型求人サイトは、新しい採用手法として
無視できない存在になりつつあります。
自社の求人をこれらのサイトに無料掲載しておくことももちろん可能ですが、
より効果を出すためには、有料掲載に切り替えて掲載される求人を戦略的に
運用していくのも一つの方法です。
また、Indeed以外の類似サービスが沢山出てきていることもあり、
募集内容や予算に見合ったサービスの使い分けも必要です。
「1掲載〇円」という従来の求人媒体と異なり、「1クリック当たり〇円」という
課金設定をどうするか、掲載した求人をどのように運用していけば必要な応募数を獲得できるのか等、有料掲載では運用面でのテクニックも重要になってきます。
ノーザンライツには、各アグリゲート型サイトの特性や募集する業界・職種・地域の
傾向などを踏まえた、採用のプロならではの運用ノウハウがあります。
「興味はあるけれど、まず何から手をつけてよいか分からない…」という方も、
ぜひ気軽にご相談ください。