アルバイト採用

2024.11.27更新

求人ボックスの掲載方法や仕組みを、Indeedとの比較を交えて解説!

求人ボックスの掲載方法や仕組みを、Indeedとの比較を交えて解説!

近年、Indeedのような求人サイトの活用は各種採用活動においてもはや不可欠となりつつあります。
中でもIndeedに次ぐ勢いで今盛り上がりを見せている求人検索エンジンが「求人ボックス」。

2015年にサービスの提供を開始して以来、2019年2月に利用者が月間300万人を突破し、
翌年5月に500万人を突破、そして2021年3月には700万人、2022年3月には800万人、2024年9月にはついに1052万人突破
と、
年々着実に利用者数が増加しています。

「求人ボックス」という名前を耳にしたことがある方は多いかとは思いますが、
その仕組みや特徴、Indeedとの違いや効率的な活用シーンなど、その詳細については
まだよく知らない、分からないという方も少なくないのではないでしょうか?

こちらの記事では、そんな求人ボックスの詳細について徹底解説しております。
実際の改善事例もあわせてご紹介しておりますので、ぜひ今後の参考にしてみてください!

求人ボックスとは?

求人ボックスとは?

求人ボックスとは「価格.com」や「食べログ」の運営で有名なカカクコムがサービス展開している求人検索エンジンです。

現在1000万件以上の求人が掲載されており、日本最大級の求人件数となります
全国・各雇用形態の求人を偏りなく掲載し、様々な求職者のニーズに対応しています。
また2024年9月時点で月間1052万人以上のユーザーに利用されており、近年急加速度的に注目を集めているサイトです。

求人ボックスの仕組み

求人ボックスから各求人サイトへのクローリングによって求人情報を取得し、
取得した求人情報を求人ボックスに適した形式に変換し、求人ボックスへ掲載される
仕組みとなっております。
求人ボックス内ではクローリングによって変換された求人と直接求人ボックスの指定フォーマットに求人情報を記載し掲載できる「採用ボード(直接投稿)」を利用した求人が掲載されています。

求人ボックスのメリット

求職者:
シンプルで見やすいデザインで仕事が探しやすい設計です。
また独自のアルゴリズムで求職者の検索結果の順位を構成しており、ユーザーの検索意図に最適な求人が表示される仕組みになっています。

採用企業:
広告の表示に関しては検索連動型を採用しており、広告求人が通常の求人よりも優先的に表示されるため、より多くの閲覧数とクリック・応募が期待できます。
料金体系は無駄のないクリック課金型を採用しており、クリック数・クリック単価に応じて費用が発生するため、無駄なコストを抑制・調整しながら募集を実施することができます。
さらに2024年11月7日から、求人にマッチしたユーザー属性【性別×年齢】へ配信強化・除外できる機能が追加されました。 募集を注力したい属性を対象に、入札単価という形で予算を割くと、ターゲットに求人を見てもらえる可能性が上がります。 またアプローチ対象外の属性は、除外設定ができるため無駄な費用を抑えられるのです。

他の求人検索エンジンとの違い

他の求人検索エンジンとの違い

それぞれの求人検索エンジンとの特徴や違いを理解することで自社に合った運用を行うことが可能となります。
他の求人検索エンジンサイトと比較したとき、求人ボックスの特徴は以下の2点です。

・サイト規模と集客力
・特定のユーザーに向けてアプローチできる

サイト規模と集客力

求人ボックスは、「食べログ」「価格.com」を運用するカカクコムが運営しています。
両サイトからイメージできる方も多いと思いますが、SEO対策に大きな強みを持っています。
たとえばYahoo!やGoogle等の検索エンジンで「地名×求人」で検索した際、全体の20%程度はすでにIndeedよりも自然検索上位を獲得できている状況になっています。

また求人ボックスは、YouTubeなどのメディアをはじめとしたWebプロモーションや地方でのTVCM放映などのプロモーション、近年では新聞・雑誌を含め都心部での屋外広告といったオフラインでも各種プロモーションを強化しています。こうしたプロモーション強化によって前述の通り2024年3月時点において利用ユーザー数が月間1000万人にまで到達しています。ちなみに求人ボックスの月間利用ユーザー数はアルバイト求人メディアであるバイトルや中途求人メディアであるdodaのユーザー数に並びます。

ユーザーについては20代・30代はもちろん、40代以上の特に女性や、60歳以上のシニア、また正社員志向の強いユーザー等も同様に多く存在する事が検索キーワード等から明らかになっています。現状、介護・看護・保育・運送系案件に加え、農業といったカテゴリにも大きな集客効果を発揮していますが、特に2021年はコロナワクチンの打ち手不足解消に向けた「看護師」の需要拡大に伴い、看護師資格を持つ多くの求職者が求人ボックスで仕事を探していました。

上記の特徴と合わせ、Indeedと比較したときの競合参入数に関してはまだ少ないことから、
比較的少ない費用で高い露出頻度をサイト内で実現することも可能です。
今求人媒体やIndeed等での応募率が良好な案件についてはご活用いただくことで効率良く集客強化できる可能性が高いです。

特定のユーザーにアプローチできる

求人ボックスは、ターゲットに合った求職者へ求人を届ける「注力ユーザー設定」や、配信除外設定ができます。
ターゲットの属性は、「男性×20代」「女性×30代」など性別と年代で絞り込みが可能です。絞り込みにより職場環境や仕事内容など、求人の詳細を確認したときのミスマッチが起こりにくくなります。入札単価として、別途クリック単価を定める必要はありますが、応募率アップが期待できるのです。

また除外ユーザー設定により、アプローチ対象外の属性の無駄クリックを削減できる効果がありますよ。

求人ボックスの活用方法

前述した内容から、「求人ボックスメインの採用活動」や「求人ボックスだけで採用活動」の
ような方法についても頭に浮かびますが、この活用方法については強くお勧めできません。
類似サービス「Indeed」の規模やユーザーの数を考えると、それに勝る集客母数を獲得するのは非常に困難です。あくまでも貴社採用のサブ手法としてご検討ください。

Indeedと求人ボックスの特徴比較をまとめると、
ユーザー数は「Indeed>求人ボックス」
競合状況は「Indeed<求人ボックス」

この特徴を踏まえ、Indeedは採用のメインとして活用し、求人ボックスはあくまでもサブや、追加の採用方法としての活用が望ましいです。
そして、求人ボックスに投資する費用のイメージとしてはIndeedを100とした時に、20~30程度の予算で始めていただくことをお勧めします。

たとえばユーザー属性別配信ターゲティング『注力ユーザー設定』で、属性を限定した採用活動に利用するなどがおすすめです。

求人ボックスへ求人情報を掲載する方法

求人ボックスへ求人情報を掲載する方法

掲載方法と料金体系などを事前に知っておくことで社内での稟議申請や求人作成作業をスムーズに行うことができます。
求人ボックスをご活用するとなった際には以下に記載している掲載方法と料金形態をご参照ください。

求人情報の掲載方法は2通り

前述しましたが、求人ボックスへ求人情報を掲載する方法は2パターンあります。

【採用ボード(直接投稿)】
求人ボックスが指定する採用ボードと呼ばれる入力フォーマットに求人案件タイトル、会社名、勤務地、給与、雇用形態、仕事内容などの必要な情報を入力し、求人情報を投稿します。
クローリングよりも原稿イメージを事前に把握しやすく、訴求したい内容を各項目へ反映させる事が比較的容易です。
また、2023年2月にはクローリングと同様、求人ごとにキャンペーンを設定できる機能も追加され、より効率的な運用が可能となりました。

【クローリング】
求人ボックスがクローリングという技術を使って、自社の採用ページの求人情報を取得します。
取得した採用ページの求人情報を求人ボックスに適した形式に変換して掲載することができます。
また、採用ページに専用タグのコードを埋め込むことで求人ボックス内の有料広告枠からの応募を測定します。
またクローリングの運用(※有料に限る)では曜日・時間帯ならびにキーワード別に入札単価をコントロールする事が可能で、求人ごとに最適な運用を追求したいという企業様にはおすすめの掲載方法です。

料金形態について解説

料金形態:クリック課金型
支払期限:毎月末締めの翌月末支払い
入札単価:25~1000円※単価によって配信量が調節可能です。

※入札単価の変更、配信の開始・停止は管理画面よりいつでも変更可能です。
※1クリックあたりの費用は掲載順位などに応じて入札単価より低くなる可能性があります。

求人ボックス サイト動向

求人ボックス(採用ボード)における直近の効果出しポイントについてご紹介します。

直近の検索キーワードの動向

求人ボックスのトップページから最新の検索キーワード動向を確認することが可能です。
下記URLが直接リンクになりますのでご参照ください。

  人気の求人検索ランキング

原稿のチェックポイント

▼求人タイトル
タイトル内に「」か/以外の記号を使用している場合、求人ボックスに反映されないケースが有ります。特に「」以外の【】<>といった括弧記号については、囲まれた文字毎原稿から除外されるケースが有ります。

例:
【経験者募集】飲食店の調理スタッフ → 検索時の表示:飲食店の調理スタッフ
<要マネジメント経験>飲食業のエリアマネージャー → 検索時の表示:飲食業のエリアマネージャー

▼画像の挿入
求人ボックスの表示ロジックに「情報の豊富さ」があります。こちらの判定には画像も含まれます。最大6枚まで設定可能なので、文字では伝わらない雰囲気などを伝えるため有効活用しましょう。(少なくとも3枚は入れてください)

▼企業・店舗情報の設定
求人編集ページ外の項目になる為、記入漏れの多い箇所になります。
いわゆる「法人(店舗)情報」として求職者が確認する項目になりますので、企業・店舗情報のタブよりできるだけ詳細に記入することをおすすめいたします。

▼その他
「選考について」「この仕事のやりがい」ラジオボタンの「職場の雰囲気」「仕事のスタイル」「活かせる持ち味」等、求人内の情報充実化に努めていただくのが効果アップの第一歩です!

求人ボックス改善事例

求人ボックス改善事例

こちらでは実際に宅配ピザのデリバリースタッフ募集における求人ボックスの改善事例をご紹介します。

直面していた課題

掲載開始当初より求人数が少なかった事もあり、当初は全体としてできる限り多くの表示とクリック数を獲得できるような、流入ボリュームが大きいキーワードを中心として原稿内に盛り込んでいました。
結果として一定のクリック数は獲得できていたものの、その後の応募率が伸長せず、応募に繋がる有効なクリックを効率的に獲得できていないという課題が浮き彫りとなりました。
この応募率が低いという課題に対し、原稿内容に要因・問題があると仮説立ての上、内容の改編を進めました。

原稿内容の改編

当初はお店が求める人材視点に偏ったターゲット設定と訴求内容になっていました。
そこでピザのデリバリー求人において、そもそも求職者がリアルにどういったポイントを重視しているのかといった事について、実際の流入キーワード等をはじめ再精査を実施。

それらの結果から得られた情報をもとに、当初の主婦(夫)層をターゲットの中心に据えた原稿設計から、平日朝~夕方勤務であれば授業が少なくシフトに入りやすい「大学3・4年生」やWワークを想定したフリーター等に対して希望シフト制やスキマ時間を使って効率的に稼げる旨を中心にPRした設計へ変更。より親和性が高いと考えられる属性に向けた訴求へ原稿全体としてシフトしました。

並行して、表示は獲得できる一方で無駄クリックの温床となりそうなキーワード(新着・シニア歓迎など)を原稿から削除し、応募率の向上を図りました。

あわせてアクセスが圧倒的に多いスマホからの閲覧時、求人ボックスの原稿内で視認性が非常に高い項目といわれる「この仕事のやりがい」欄に、たとえば「道に詳しくなれる」「配達中は1人なので気が楽」「未経験歓迎」等といった、働く上でのメリットをいくつか盛り込むことで内容に興味を持ってもらい、途中離脱を極力少なくできるような設計に修正しました。

結果

ターゲットの再設定とそれに基づく訴求内容の改編やキーワードの再精査などを講じた結果、
原稿内に網羅されているキーワードは以前より絞られた一方で、総文章量が1,192字から2,252字まで増加。
同時に親和性が高いターゲットへの訴求やメッセージが厚くなったことでクリック率は当初の0.3%から0.5%へ改善、また課題となっていた応募率に関しては当初の0.9%から1.7%へと約2倍に伸長し、スコアの改善を実現する事ができました。

求人ボックス有効活用のコツ

求人ボックス有効活用のコツ

ここまで概要や事例をご紹介してきましたが、最後に求人ボックスを有効活用いただくコツを簡単にまとめておりますのでご活用ください。

求人原稿について

記事にも書いた通り、求人ボックスにもその他求人媒体やIndeedと同じように記載のルールがあります。
まずは確実に求人が掲載できている状態を作るため、職種名等の記載をチェックしルールに沿った記載を行いましょう。

そして、求人を掲載してからも定期的に記事のメンテナンスを行うことを心掛けてください。
求職者のアクセストレンドや人気の検索キーワードについては日々変動します。
その時のトレンド状況に合わせて募集状況の良くない記事については修正を加えていくことも重要です。
目安として月に1回程度は、検索トレンドに変化がないか確認し、記載されえている求人情報のメンテナンスを行いましょう。

 

運用について

求人ボックスの掲載において、特に重要となってくるのは運用部分です。
特に、Indeedではすでに廃止された「クリック単価の調整」が求人ボックスでは可能になります。
細かい運用についてはテクニカルな部分になるので省きますが、重要なのは求人ボックス単体で運用を考えないこと。
その他の求人媒体やIndeedの費用対効果を確認し、その状況に応じて運用設定を行うことが重要です。
求人ボックスではターゲットを限定し、予算を一点集中させた運用が望ましいでしょう。

また、慣れてくれば求人ボックスの効果状況を分析し、併用中のIndeedや求人媒体の効果改善に寄与する施策を導き出すことも可能になってきます。
このことからも求人ボックスの運用は単体で考えず、採用状況全体を見てより効果的に活用できる運用方法を検討して下さい。

 

  求人検索エンジンをまとめて最適運用「SAITEKI」サービス概要

求人検索エンジンの活用にあたって

Indeedや求人ボックス等の求人サイトは基本的な仕組みは
同じものの、それぞれユーザーやトレンド、また競合掲載状況に微妙な違いがあります。

こういった違いを上手く利用し、たとえば一定の予算をIndeedのみに集中投資するのではなく、求人ボックスへも同時に分散投資する事によって全体の費用対効果を改善させる事も可能です。
また求人ボックスでは費用・募集エリア・募集職種などの一定条件を設定の上、応募数や費用対を事前シミュレーションする機能も存在し、より精度の高い採用計画立案にご活用頂くことも可能です。

自社の採用状況や目的に応じた活用方法を検討ください。

ノーザンライツでは、Indeed、求人ボックスをはじめとした求人検索エンジンの
トータル運用サポートも承っておりますのでお気軽にご相談ください。

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