イオンディライトセキュリティ株式会社様（以下、イオンディライトセキュリティ社）はイオングループの警備部門を担う企業として2004年3月に設立された企業様です。同社はイオンのショッピングセンターなどの商業施設をはじめ、ホテルや病院などの施設の警備も担っています。地域社会の安全と暮らしを守ることを目的に据え置き、「暮らしの安全を守る」警備事業をはじめ、「セキュリティの技術を高める」教育事業や「地域の防災意識を上げる」地域活性事業といった事業を運営しています。
- ■社名
- イオンディライトセキュリティ株式会社
- ■雇用形態
- アルバイト・正社員
- ■業種
- 施設警備業務・交通誘導業務など警備業法で定義される警備業全般
- ■エリア
- 全国
- ■従業員数
- 1,788人
【課題】
近年様々な業界で人材不足が叫ばれる中、とりわけ状況改善が望まれる業界の一つである警備業にドメインを置くイオンディライトセキュリティ社は、例に漏れず採用活動の改善を図る必要に迫られていました。
ATSを導入するも、エリアを横断しての利活用に課題
そうした状況下において同社は採用活動を効率化するためにATS※を導入したものの、求人広告手配をする際の代理店窓口はエリアごとであったために、採用センター本部ではエリアを横断しての採用スコアを管理する方法について頭を悩ませていたといいます。エリアごとに採用権限を委譲していたことを背景に、同部門は採用スコアが可視化できていなかったことに加えて、現場の採用意識の低下も課題として捉えていました。
※採用管理システムの総称
採用活動の実態がつかめず採用コストの管理がずさんに
採用スコアが可視化されていないことに課題を抱えていたと同時に、採用コストの管理についても課題を抱えていました。従来、各エリアでは「人が足りなければ、とりあえず〇〇に求人広告を出稿する」といった拠点の採用担当者による場当たり的かつ先入観が先行した採用活動が行われていました。全国に営業所が点在していることからわかるように、広告掲載する求人メディアが違えば、それを取り扱う求人広告代理店も異なります。一般的に採用窓口と発注先が一元化されていないと、採用コスト管理にかかる業務コストが増大するリスクが伴います。加えてイオンディライトセキュリティ社ではエリアごとに採用活動が属人化されていたため、その成果を可視化できておらず、採用戦略立案や改善施策に着手する人的なリソースが不足していたといいます。
【課題解決・ソリューション】本部が主導し、Indeedを中心に据えたATSの利活用に取り組む
イオンディライトセキュリティ社ではATSの利活用、採用コストを含む採用スコアの可視化を早期に図るべく採用窓口一元化に向けた取り組みを行ってきました。同社は課題解決方法を模索する中で、母集団形成だけでなく、採用活動の振り返りから採用戦略立案まで包括的に支援することのできる求人広告代理店を探していました。そんな中でノーザンライツが提供する採用窓口の一元化を起点に人材の定着・戦力化までを一気通貫して支援するワンストップリクルーティングサービス（OSR）を通じて、自社が抱える採用課題を解決できるかもしれないと期待を寄せたことから、ノーザンライツとの取引開始を決断したといいます。
取引開始後、従来から利用していたATSの機能の一つである採用ホームページを活かした応募集客の強化を図りました。そうした採用ホームページの集客最大化施策の一環として開始した施策の一つがIndeedの運用です。Indeedの運用を実施した背景としては集客効果の改善と最大化はもちろんのこと、ノーザンライツとの取引開始以前より抱えていたエリアごとの採用スコアの可視化を副次的に見込んでのことです。
Indeed運用における具体的な施策としては、スポンサー広告枠の予算配分の見直しをはじめ潜在原稿案件数の最大化や求人原稿の内容改善を行いました。加えて同社の全国の求人案件での効果検証を行いながらエリアごとのIndeedからの応募数値や傾向の可視化を実現しました。初月はIndeedに掲載される求人の全案件を一つの広告キャンペーンにまとめて運用を開始し、地域ごとのクリック単価の把握に務めました。その後、採用注力度と採用難易度をかけ合わせて広告キャンペーンを分け、単月の採用予算配分の適正化に努めました。
Indeedの運用に加えて、ノーザンライツの大きな特徴の一つである全国求人メディアのフラットな提案と運用が可能である点を活かし、イオンディライトセキュリティ社により戦略的な採用ソリューションを提供しました。定常的に高い集客効果のある求人メディアについて調査を行い、採用計画立案から実践、その後の検証といったPDCAサイクルをベースとした採用戦略提案を同社への支援内容に組み込みました。また、採用センターを本部として据えることで、これまでエリアごとに属人的に行われていた採用活動にメスをいれるとともに、計画的な採用活動を実現することが可能となりました。
【成果】求人原稿の細分化や原稿内容のブラッシュアップによって応募獲得数の向上を実現
ノーザンライツとの取引開始初年度は応募獲得数を増加させることに重きを置き、アルバイト採用においてはIndeedを中心に求人広告を出稿しました。上述したようにエリアごとの定点観測環境を整備したのちに、エリアによって応募獲得の難易度を把握することができるようになったことから応募獲得難易度を3つにセグメンテーションし、広告運用予算配分を調整しながら適切な広告運用を行いました。毎月の広告運用の振り返りや日々のイオンディライトセキュリティ社とノーザンライツとの間での会話の中で、採用注力地域に変更があった際には柔軟な姿勢で広告運用予算配分を調節しました。初年度の結果としては応募数が飛躍的に伸びた一方で、応募から採用までの歩留まり数値を検証した結果、採用数は応募数の増加に比例しない結果であったといいます。
取引開始初年度の成果を根拠に、翌年には採用数改善を図るための施策としてノーザンライツによる現場向け研修の実施を図りました。当初より抱えていた現場での採用意識の低下に端を発する形で、現場担当者の採用への理解を深めることが目的です。
そうした実地的な改善施策に加えて、Indeedの応募数獲得および採用率の改善を実現するため、採用ホームページ内の求人原稿改善を行いました。より多くの求職者に求人原稿を見てもらうために求人原稿内へのトレンドキーワードの追記をはじめ、「日勤」「夜勤」の2パターンのみだった求人内容をさらに細かく切り分け、求人案件を増やすことで求職者が応募に至るための間口を広くするなど、応募数獲得と採用率改善に向けた具体的な改善施策を実施しました。そうした両社での地道な取り組みの結果、イオンディライトセキュリティ社のIndeed内の求人案件の表示回数およびクリック率が高まり、応募数の向上といった成果を挙げました。
イオンディライトセキュリティの採用活動になくてはならない存在です
当社をサポートしていただいているノーザンライツのスタッフの皆様は、採用に関する知識や経験がまだ浅い我々にとって非常に重要な存在となっています。採用活動をご支援いただく中でも、特に母集団形成を始めとする人材獲得にあたっては、全社での採用課題を踏まえて効果的かつ効率的な採用計画のご提案をしてくれており、高い評価をしています。有料の求人メディアやIndeedの運用についても、掲載や運用をすることにとどまらず定例で報告をしていただくとともに、ネクストアクションまでご提示頂いています。
これらのきめ細やかなサポートに加えて、営業のご担当者様は日々多忙であるにもかかわらず、こちらの急な連絡や質問に対し常日頃より迅速にご対応してくれており、採用活動をすすめる上で大変助かっています。いまでは私だけでなく、当社の採用実務を担当している他のスタッフも「採用や人材のことでなにか困りごとがあれば、まずはノーザンライツ様に聞いてみよう」といったスタンスです。
外部のブレーンであり良きパートナーとして、今後も当社の採用活動を成功に導いていただきたいと考えており、引き続きより緊密な距離感で当社をご支援いただくことをノーザンライツ様へ期待しています。
